いつ投資をはじめようか?
暴落したら投資を始めようかな?
このように暴落を待っている投資家さんは少なくないのではないでしょうか。
明らかに高値圏にあるときに投資をすることは確かに危険であるかもしれません。
そこで、実際に暴落が起きた際、どこで買いを入れようと考えていますか?
今回は、その疑問に対していくつかの考え方を提示させていただきます。
ご参考にしていただけますと幸いです。
暴落待ちの投資家は、暴落時にどう買い向かうべきなのか?
下げ止まったと思ったところで一括買付
これは最もおすすめできない方法です。
なぜなら、買付を行ったその価格が「底」である保証は全く無いためです。
相場は一度底をつけた後、半値ほど上昇し、再度2番底をつけにくる動きをする場合があります。
2番底形成し上昇転じるのであれば問題はないのですが、前の安値を更新してくる可能性も十分考えられます。
そしてそこから先は、どこまで下落するかわからない中、拡大する含み損を眺めながら手を打つこともできない状態となります。
長期投資だからガチホするので大丈夫、という考えもあるかとは思いますが、あまり効率的ではない上、メンタルへの多大な負荷が長期間続くことも懸念要因です。
下げ続ける相場に耐えきれず損切りをしてしまうかもしれませんね。
なので、投資余力を残さない一括投資は基本的におすすめできないと考えています。
下げ止まったと思ったところで分割買付
これは十分にありな選択肢だと思います。
つまり、更に下げた時のことも想定し、買い下がる余力を残しておくということです。
もしも買い付けた価格よりも更に下落した場合、さらに安い価格で追加の買付をすることで平均買付単価を下げることができます。
但しこれは計画的に行うことが前提です。
想定しない下落に反応して無限ナンピンをしてしまうこととは別物と考えてください。
一方で例えば資金の1/4を投資した後、相場が下げずに上昇し続けることもあります。
一括買付しておけばよかった!と後悔するかもしれませんが、これは予めそのような可能性を踏まえて決定した手順なので、後悔しないのがコツです。
リスクとリターンは常に表裏一体です。
分割投資を行うことでさらなる下落というリスクに備えたのであれば、そうならなかった場合のリターンは減る。
一方で更なる下落があった場合、一括投資よりも買い下がれる分割投資のほうがリターンは大きくなる。
どちらを選ぶべきか、ご自身のリスク許容度と相談し考えてみてください。
下落途中から定期買付
これは買付単価の安い商品や資金力が大きい方限定になりますが、有効な選択肢の一つではないかと思います。
暴落時は買付ようと思ってもタイミングがやはりなかなかわからないものです。
毎日少額ずつ買付をすることで、タイミングを図る必要が全く無いということになります。
相場を全体観でみたときに安値圏にあるうちは、これを継続することで大きな失敗をする可能性を減らす事ができます。
難しいのはどれくらいの期間で分散するイメージで資金を配分するかです。
これは答えがないのでご自身でご判断いただく以外にありません。
半年程下落相場が継続すると考えるなら、半年間毎日積立をするのもありだと思います。
半年程の期間を想定するのであれば週1回でもよいかもしれませんね。
この方法のメリットは、機を狙ううちに相場が完全に元に戻り、全く投資チャンスを掴めなかった、ということが少なくなります。
また、相場が下落し続けたとしても、それも想定済みと言わんばかりにどんどん安く買えるため精神的にもとても楽です。
タイミングを考える必要がないため、気持ちにゆとりを持った投資が可能になると思います。
一方デメリットは、手数料が高くなってしまうことです。
ETFの買付手数料は、多くの証券会社で買付額の0.45%、買付あたり上限2千円という設定だったりします。
つまり上限2千円の手数料を超える買付額であれば、2千円を超えた分は手数料が免除されることになります。
なので、毎回手数料2千円以内に収まる買付を繰り返すということは手数料的には多少不利に働くことはご理解いただければと思います。
ETFの定期買付はSIB証券で設定可能です。
下げ止まりはどのように判断すればよいのか?
落ちるナイフは掴むな
相場が急落しているまさにその最中に買い向かうのはとても危険だと言われています。
どこまで下がるか全くわからないからです。
落ちるナイフを掴むと手を切って怪我をしてしまいますよね。
なので、しっかりとナイフが落ちたのを確認してから拾う(買い付ける)よう心がけるべきです。
デッド・キャット・バウンス
「高いところから落とせば、死んだ猫でもはね飛ぶ」という株式用語です。
相場が底をついたら、ついついV字を描いて最高値まで戻ってしまうのではないか?と考え買い急いでしまいがちです。
確かにそうなる可能性もあります。
しかし、相場の原理的にそうはならないことのほうが多いと言われています。
一度底をついたら、そのあと上下に波打つように何度が底を試すような動きがでるというものです。
それを確認してから買い向かっても遅くはないかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?
暴落は投資家にとって鼻息が荒くなる一大イベントですね。
一方で、リスクを取りすぎるととても危険な相場であるとも言えます。
大きく勝つこと以上にリスクをマネジメントすることに重きをおいて買い向かうことをおすすめします。
その結果、利益を最大化できなくとも、後悔はなしです。
大切な資産を守りながら、上手に運用してくださいね。
それでは!