FX初心者の方は、始めにどのような時間軸を見てトレードをするべきなのか、さっぱりわからないですよね。
それは、ご自身のトレードスタイルが決まっていないことが原因なんです。
これからFXをを始めるというときにまず考えるべきは「トレードスタイル」です。
トレードスタイルにはどんな種類があるの?
難易度は?
メリットやデメリットは?
すべての疑問にお答えします。
この記事を見ていただくことで、あなたの性格に最もあったトレードスタイルが見つかるはずです。
初心者にはデイトレードがお勧めな理由 | FXのトレードスタイルを難易度別に紹介
スイングトレード
難易度 ⭐
数日〜数週間ポジションを保有するトレードスタイルです。
一度のトレードでおよそ50pips〜と大きな値幅を狙っていきます。
エントリーに使用するメインの時間軸は4時間足、日足で、環境認識用として週足、月足などを参照します。
メリット
- テクニカル分析が特に有効に機能します。テクニカル分析は長期足になればなるほど信憑性が高まるため、必然的に勝率が高まります。
- PCとにらめっこする必要がありません。一度ポジションを保有すると基本的に放置なので、時間的にゆとりが生まれます。ご家庭持ちのサラリーマンの方でも無理なくトレードできます。
- トレード回数が少ないため、スプレッド(手数料)が割安になります。このスタイルの場合、手数料はほとんど気にする必要がありません。
- 通貨ペアの売買種類によってはスワップポイント(金利)を受け取ることができます。
デメリット
- 日中、常に値動きが気になります。特に含み損を抱えているとメンタルにくることもあります。
- トレード回数が少ないため、経験値が貯まるのに時間がかかります。
- ファンダメンタルによる為替の急変動もある程度は受け止める必要があります。
- 売買によってはスワップポイントを支払う必要があります。
スキャルピング
難易度 ⭐⭐⭐
数秒〜数分でエントリーから決済までを行うスタイルです。
一度のトレードで数pips〜10pips程度を狙っていきます。
エントリーに使うメインの時間軸は1分足、5分足で、環境認識用として15分、1時間、4時間足などを参照します。
メリット
- 1日に数十回とトレード回数が多いため、経験値を積みやすいです。
- 相対的にハイレバレッジになるため、資金効率が最も高いです。
- ポジション保有時間が非常に短いため、ファンダメンタルによる価格の急変動の影響を受けにくいといえます。
デメリット
- テクニカルが機能しにくく難易度が最も高いと言われています。時間足が短くなればなる程、値動きはランダム性が増します。
- 基本的にPCに張り付く必要があるため、労働収入に近くなります。
- 取引回数が多くなるため、手数料(スプレッド)が大きくなります。
デイトレード
難易度 ⭐⭐
数十分〜数時間でエントリーから決済までを行うスタイルです。
一度のトレードで数20pips〜50pips程度を狙っていきます。
エントリーに使うメインの時間軸は15分足、5分足で、環境認識用として1時間足、4時間足、日足などを参照します。
メリット・デメリットも、概ね前述のスイングトレードとスキャルピングの中間といったところです。
メリット
- 1日に数回(0〜3回)程度のエントリー回数なので、スキャルピング程PCに張り付く必要がない。
- 基本的に日をまたがないため、含み損のストレスを持ち越す必要がありません。
- テクニカルがある程度しっかりと機能します。
- 重要な経済指標などファンダメンタルの影響が大きく出そうなときには、発表時刻までにポジションを解消するなど臨機応変な対応が可能です。
デメリット
- 手数料(スプレッド)の影響はそれなりにあるため、スプレッドの狭い業者を選択したほうが無難です。
- エントリー前後や決済前後はある程度PCに張り付く必要があります。決済や損切りを自動化するのであれば、エントリー後から完全放置できます。
初心者の方にはデイトレードが最もオススメな3つの理由
難易度が程よい
正直、スキャルピングは初心者にはかなり難易度が高いと言われています。
初心者の方は資金を溶かさないことを最優先に考えていただきたいため、最初はスキャルピングは避けるのが無難だと個人的には思っています。
そういう意味ではスイングトレードでもよいのですが、デイトレードを推奨するのは他に以下の2つのメリットがあるためです。
経験値が積める
デイトレードであればしっかりとテクニカルが効きますので、しっかりとしたテクニカルトレードの経験値が積めます。
FXは実行と復習のPDCAを繰り返し徐々にコツを掴んでいくことができます。
スイングトレードだと、ある程度のトレード回数をこなすのにデイトレードの数倍〜数十倍の時間を要することになります。
時間にレバレッジをかける意味でも、私はデイトレの方が初心者の方には向いているのではと思っています。
尚、時間にレバレッジをかける別の手段として、デモ口座やFT4といった練習ソフトで経験値を積む方法もあります。
ただ、自分の資金が入っている時のトレードとそうでない時のデモトレードで、全く同じパフォーマンスを発揮することはおそらく難しいでしょう。
これにはプロスペクト理論という人間の行動心理が関与します。
こちらはまた後日記事にさせていただきますね。
要は、あなたの資金が入ったトレードでしか積めない経験値というものがあるのです。
資金効率がよい
スイングトレードでは少額のロットを入れて数日〜数週間という時間をかけて大きな値幅を取りに行きます。
その間、資金は拘束されてしまいます。
一方でデイトレードはある程度チャンスがあれば、売買を繰り返すことが可能であり、しっかりと損切りを決めておけばそれなりのレバレッジをかけることができます。
すなわち資金効率はとても良いトレードスタイルです。
まずは少額トレードから体験を積んでみよう
FT4やデモトレードである程度経験を積むのもありですが、上述の理由より、私は少額でも資金を入れて、自身の感情の動きも含めて経験を積むことをおすすめします。
それでも不安という方は、まずはデモトレードで要領をある程度掴んだら、少額でのトレードに移行してみるというのもありでしょう。
現在は、1000通貨単位といった少額から取引できる証券会社もあります。
相場に生き残り続ける事ができれば、着実に経験値を積み、上達することができます。
退場になると、そこで試合終了です。
資金管理は最も重要なスキルの一つですので、しっかりと管理してくださいね。
ジョージ・ソロス
まずは生き残れ。儲けるのはそれからだ。
最後になりますが、デイトレードが初心者の方にオススメというお話をさせていただきましたが、最終的に判断するのはあなたご自身です。
昨今はブログやYOUTUBE、ツイッターなどで様々な情報が錯綜していますが、あくまで参考程度にして、盲信はしないようにしてくださいね。
この記事もしかりです。
これかFXをはじめてみようかと考えている初心者の方にとって、少しでも参考になりましたら幸いです。